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2007.11/26(Mon)

そのすきまにあるなにか・10・ 


 「たとえば、淡いスケルトンブルー、かしら。。。?」


――朝まだ早い時間。
 ベランダから眺める外の景色はいつもと変わらず。
 その、
 まだ陽が上りきらない空間は、淡いブルーなジェルをいちめん流しこまれ、
 ひっそりと静まりかえっている。

 玄関ドアの音(?)でなんとなく目が覚める。
 ミサキはすでにいない。
 ぼんやりとした頭のなかでゆるゆると考えるが、なにもまとまるものはない。
 何分ぐらいそのまままどろんでいただろう。。

 ふいにとびおきる。
 ガラス戸をひらく。
 ベランダにでる。
 ミサキがちょうどしたの道路をゆっくり歩いてゆくところ。

――ミサキっ☆

 思わず投げかける、声にならない叫びがそのまま心の底に落ちてゆく。
 そんな思いがとどいたのか、カヨコの姿を察したのか、
 ミサキは振り返らずそのままゆっくり歩きながら、右手を高くひらひらと振っている。
 そのまま角を曲がっていってしまう。

 カヨコはそこでぼんやり、外の風景を見ていた。
 明るくなって街が動き出すまえの、ほんのひととき。


 部屋に戻ると、ミサキの文字がとびこんでくる。

――カヨコへ。
  
  きのうはゴメンナサイ、そしてありがとッ☆
  なんだかあたしが無理しちゃったみたいで、
  かえって迷惑かけちゃって。。。
  でも。
  あたしはもう、だいぢょぶみたいだから。
  すぐにいつものミサに戻るから。
  
  それよりカヨコ、
  今日いちにち、ガ・ン・バ・レ!!

  ミサキ


 きのうのミサに何があったのだろう。
 あいつと会ってたって。。
 言い合いか何かになっちゃったんだろうか。。

 それにしても―
 ミサのあんな姿、初めて見た。
 いつでも強くって自分をしっかり持っていて。
 それがあの気の抜けたような表情。
 まるで別人格が乗り移ってしまったのかのような。
 あぁ、
 あたしはいまはミサのこと守ってあげなくちゃいけないんだ。
 だいぢょぶ、だいぢょぶなんだから、
 ミサはいつだって強い仔だったぢゃない?
 そんなこと、たいしたことぢゃないって?
 あたしのことなんか、平気だなんだから?

 気が付くとミサのことぎゅぅぅっと
 抱きしめていたような気がする。
 ミサキ、やっぱ女の仔だよね、
 強く見えたってほら、こんなにほんわりやわらかい。


 つい昨日のことを思い出して、カヨコは身体の芯が熱くなるのを感じた。
 ふしぎな感覚。
 初めての感覚。
 とても新鮮な感覚。


――ぼんやりしてても仕方ない。
  予定通り、しっかりねッ☆
  あいつと待ち合わせだし。

 自分で自分に言い聞かせるように、声に出して一言。
 ポットでお湯を沸かしコーヒーをいれる。
 今日はじめての、自分のためだけに入れるコーヒの香りは、
 きのうの夜の出来事を淡いベエルにそっとつつみこんで、
 カヨコの心の奥にしまいこんでくれるのだった。


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テーマ : ( -_-)旦~ フゥ - ジャンル : 日記

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