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2006.10/08(Sun)

そのすきまにあるなにか・3・ 

 「なんだかたくさん歩いたょねっ?」

 その日曜日――
 カフェで新しいメニューを試したり、街を歩きいろいろなお店をのぞいたり。
 もちろんカヨコの行きたいお店にも付き合ってくれた、文句も言わず。

 なんだ、案外すきなんぢゃない、こういうのも。

 昨日の晩からずっと心配してたことが嘘のように晴れて、すっきりとした気分。
 あまり無理しないで、あたしの思うようにすればいいのかもです。
 自然にしてるのがいちばんなんだよね? きっと?
 いいよね? それでも?

 「河原に行ってみよ?」

 川が好きだ。
 なんとなく。
 子供のころ遊んだその川。
 もう10年以上も経つけれど、その流れは変わらない。

 川の水のはじける音。
 川の水のくだける音。
 川の水のきらめく光。

 川はつねに流れているのだけれど、その流れ自体はいつもそこにある。
 その瞬間瞬間にある水はきっといつも違うもの。いま新しく流れついた水なのだけれど、流れる様子は同じなのだけれど、確かにさっきとは違う水。
 脈々とつながる流れはやがて、大きな川にたどり着きさらに流れて行く。
 大きな川の流れて行く先に、いったい何があるのだろう。
 海にたどり着いたとして、海の先には何があるのだろう。

 しだいに夕闇がせまる。
 桃色のベエルにつづき、その上から紫色のベエルがおりてくる。
 闇の指先が光を弾き飛ばす。
 空からばらまかれた街の明かり。

 「子供のころ、川とかでよく遊んだ?」

 いろいろと子供のころの話、してくれる。
 たのしかったこと。
 くやしかったこと。
 かなしかったこと。

 ふ~ん、あるよね、そういうこと。
 そうそう、そんなこともあったし。

 気がつけば、空は深く濃い青に染まり。
 あなたの横顔は、街の明かりのシルエットになり。
 うん、
 うん。
 あなたの声、聞こえてるよ。
 表情は見えないけれど。
 確かにそれはあなたの話す声。
 確かにそれはあなたの歩いてきた道。

 ふと川を渡る風が変わる。
 昼間の空気に替わりすこしつめたい風。
 風のつめたさにすこしどきっとして、思わずあなたの腕をひきよせる。

 ――寒くないか?

 (え?)

 あなたのそんな声が聞こえたような聞こえなかったような。

 ――そろそろ、行こうか。

 ――うん。

 そして、
 ひとり立ちあがりあなたは歩きだす。

 ちょっとぉ、
 なんであたしのこと放っていっちゃうのよ~?

 いつもそうだ。
 あなたはいつでもマイペース。
 あたしのことなんか、気にしてるのか気にしてないのか。
 でもあたしはすぐに追いついてしまう。
 すぐに追いかけてくるのが分かるから?

 ――今だってきっと。

 あわてて立ちあがる。
 追いついてあなたの左腕をつかまえる。

 しっかりと。
 ぎゅぅっと。
 つめたい風に横取りされないように。
 淡い闇にあなたがまぎれないように。

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テーマ : (*´∀`)テヘ - ジャンル : 日記

【編集】 |  19:33 |  なにか  | TB(0)  | CM(2) | Top↑

Comment

前半の詩的な部分がいいねー♪

何年たっても変わらずに存在する景色。何か思い立った時にふらっと立ち寄る。

今日そんな思い出の海にドライブにいきました。







大型タンカーが真っ二つに裂けて転覆してました。

・・・・・この海も随分景色がかわったな・・・・・。

そういえば彼氏サマの名前が出てきてないですがヒミツなのですか?w
玉ちゃん | 2006.10.09(月) 18:58 | URL | コメント編集

>玉ちゃん
ありです~
前半は―ちと硬すぎたかなあ?
彼氏の名前ゎ~
まだひみつです☆
 
きよ☆ | 2006.10.09(月) 19:45 | URL | コメント編集

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